自主管理のススメ ‐ はじめに

マンション自主管理のススメ はじめに

輪番制で、管理組合の理事の役が回ってきたりしますよね。まぁ、仕方がないかな…。一年間は、我慢しないと…。マンションの人たちにも協力しないとね。そういう気持ちで理事になってみると、初めてのことばかり。毎月の理事会に出ても、聞いたことも無いようなテーマが話し合われてたりするので、正直言って、何がなんだか分からない(笑)。

それでも管理組合の運営に関わるようになると、マンションの管理のために行われていることとかにも接するようになるし、へぇ…こんなことをやってるんだぁ…っていうことにも出くわしますね。

排水管洗浄、消防設備点検、巡回設備点検などなど。住民でいる間は気がつかなかったけど、役員として関わるようになると、また別な視点でものを見るようになりませんか?

エントランスに自転車を止めると、こんなに迷惑なものなのか…とか、管理費を滞納すると、回収するのはこんなに面倒なのか…とか。

管理組合のおおよその仕組みと役割が分かってくると、管理会社のフロントマンの人と付き合うようにもなりますよね。ときどき担当者が代わったりする。最初の人、二番目の人。あれ?代わる頻度が多くない?せめて一年交替くらいになってもらわないと、いつも引継が終わると別な人が来るっていう感じになっちゃうけど…。

何かのきっかけで管理会社や管理費に目が向きます。管理会社って、何をしてくれてるの?どういう基準で管理費って、値段が決まるの?そういうことを考えている内に、管理費の値段を下げられないのかなぁ…とか、もっとてきぱきと仕事を処理してくれる管理会社の方がいいんじゃないのかなぁ…とか考えるようになって、我慢の限界を超えたとき、管理会社変更っていう単語が、理事の誰かの頭の片隅に初登場しますね。

最初はその人の頭の中にだけあった言葉は、互いに口にすることで、だんだんと形になってきますね。世間には管理会社変更ってよくあるみたいだよね、っていう軽い話題から、うちの○○コミュニティって、どうなの?っていう分析になって、管理会社変更のメリットとデメリット、管理会社変更の仕方などなど、調査と分析は進みます。そしてそれがやがて、正式な議題として理事会で検討される。

理事会では、甲論乙駁。管理会社変更に賛成派と反対派に分かれることが多いみたいですね。全員一致で管理会社変更に賛成というのは、よほどひどい管理会社の場合で、だいたいは賛成と反対に分かれるケースが多いのではないでしょうか。

反対派の反対理由のトップは、めんどくさいから…(笑)

賛成反対の意見調整をして、やがて意思統一。管理会社変更。

タイムテーブルを作って、総会から逆算して予定を組みます。

コンペをやろう

プレゼンテーションもやろう

現管理会社に管理委託契約の不継続、または解約を通知。

そうすると、現管理会社の文書管理がちゃんとしていなくて、引継が大変そうだなんてことが分かってきたりする。

予定はどんどんと進みますね。

新管理会社候補の決定。

総会に上程。

一応可決(笑)

それから業務の引継。

どのくらいかかるものなのか…

目安は一年でしょうか。普通は、そのくらいの期間がかかりますね。

さて、管理会社変更後の最初の理事会。

新しいフロントマンと、(最初なので)その上司の人が来たりする。

あいさつ。頑張りますので宜しくお願いします。(ぺこりお辞儀)

そうして新しい管理会社による管理業務が始まります。

これで一件落着…  しません。

実は、ここから始まります。

今まで数十年間一戸建てに住んでいたけど、今回新たにマンションを買って移り住んだ人。

結婚して賃貸マンションにいたけど、思い切って分譲マンションを買った人。

そういう人たちにとって、モデルルームの見学から始まって、契約、内覧会、不具合箇所の修繕期間が終わる2年間のことは初めての体験のはずです。

管理は、弊社の系列の○○コミュニティが行いますから、大丈夫ですよ。

販売の人は、そう言いましたけど、嘘ばっかり(笑)

でもその時は、あぁそうなのかぁ…って思うしかありませんでしたよね。

それが自分のマンションの管理のあり方を考える途中で、いろいろと勉強して、管理会社を変えようという意思以外に、もう一つ芽生えるものがあったと思います。

それは、漠然としているとは思いますが、自分たちのマンションをどういうふうにしたいのか、そのイメージを作ることだと思うんです。
そのイメージ作りが、とても大切だと考えています。

わたくしども、当事務所の使命は、皆さまの中に芽生えたそのようなイメージに形を与えるお手伝いをさせていただくことであると考えております。

単に業者に頼むのを止めて自分たちで作業をするような自主管理が、実は大変危険なものであることなどは、別なところでお話ししたいと思いますが、わたくしどもは、あるべき管理の形は、住民の皆さまが自分たちのマンションをどういうふうにしたいのかを自覚して、皆さまの労力をかけず、費用も節約してマンションを運営していく、そういう形を「自主管理」と呼んでいます。